産後、シャンプーすると手に髪が大量に付いていたり、身体の体毛が急に濃くなったりしたら心配ですよね?
このまま髪が薄くなりハゲてしまうの・・・?
自分が男性化してしまうのではないか?・・・なんて思ったりしますよね。
でも、心配ありません。それには理由があります。
出産後に髪が抜ける原因とは?
産後の抜け毛の原因は女性ホルモンバランスの変化が主な原因だと言われています。妊娠中は一時的に女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が増加します。
妊娠をしていない状態ではプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)が2週間ごとに、交互に優位な働きを繰り返しています。
出産が終わると、また元の状態に戻るのですが、エストロゲン(卵胞ホルモン)の増加が急激に起こるため、身体がそれについていけなくなり、ホルモンバランスが乱れて、身体に支障が出てしまいます。抜け毛が増えてしまう理由もそのうちのひとつです。
通常、髪の毛は一定のサイクルで生え変わっていますが、女性ホルモンが増えることで妊娠期間中は髪の毛が抜けにくくなります。髪の毛や体毛(おへそ周りなど)が増えて毛深くなるのもこの理由からです。
<髪の生え変わるサイクル>
・成長期(髪の毛が生える時期)2~6年
・退行期(髪の毛が抜ける時期)2~3週間
・休止期(髪の毛が生えるまでの休みの時期)2~3ヶ月
しかし、産後すぐに女性ホルモンが急激に減少します。
産後に髪が急に抜けてしまう理由は妊娠中に抜けなかった髪が一気に抜けてしまうからです。
どれくらいで元の髪の量に戻るのか?
女性ホルモンの分泌量や生活習慣などで個人差はありますが、
産後6ヶ月頃、遅くとも産後1年で戻るといわれています。1年以上戻らない方は、注意が必要です。
女性ホルモン以外の抜け毛の原因とは?
女性ホルモン以外にもストレスや生活習慣も産後の抜け毛に影響しています。
・慣れない子育てのストレス。
・髪が抜けることによる精神的なストレス。
・授乳やお世話で睡眠不足になってしまう。
・食欲が無く、食事がしっかり摂れていない。
出産後の抜け毛の対処法
どうしても、抜け毛が気になって少しでも早く元の髪の量に戻したい場合の対処法です。
ポイント
・規則正しい生活をしてリズムを整える
・質の良い睡眠を多く取る
・ストレスを溜めない
などの抜け毛対策がありますが、赤ちゃんのお世話をしながらではなかなか精神的余裕が無いと思います。
そんな方におすすめなのが、食事対策です。抜け毛対策に効果的な食事を栄養素別にまとめました。
『カルシウム』
牛乳や小魚、チーズに含まれるカルシウムは『髪に艶とコシ』を与えてくれます。
産後特にカルシウムが不足しがちになりますので、骨や歯のためにも積極的に摂るように心がけましょう。
『タンパク質』
大豆、肉、卵などに多く含まれているたんぱく質は髪の原料になります。
大豆に含まれているイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、髪の毛の成長を助けてくれます。
必要摂取量は40~50mg、納豆1パック分ほどを摂取するように心がけましょう。
『ミネラル』亜鉛、鉄分
健康な髪を育ててくれるミネラル。昔からわかめやひじきは髪に良いと言われますが、これらにはミネラルが豊富に含まれています。
また貝類には亜鉛、ホウレン草やレバーなどには鉄が含まれており健康的な髪を育ててくれる働きがあります。
豚肉、レバー、大豆、まぐろやカツオなどの魚に多く含まれているビタミンB群は、頭皮の環境を整え、たんぱく質と一緒になることで健康な艶のある髪を作り出す役割があります。
また、新陳代謝を促す効果もあるので髪が生えやすくなります。
髪の主成分になるケラチンというたんぱく質はビタミンB6がないと作られない為、とても大切な栄養素だと言えます。
まとめ
出産後、抜け毛が増えたり、体毛が濃くなったりすることは誰もにあることです。
ですから、パートナーにも協力してもらいながら、あんまり気にせず気長に子育てに専念しましょう!
ふと気がつけば、いつの間にか髪も体毛も元の状態に戻っているはずです。