『交感神経と副交感神経って何?』自律神経には二つある、交感神経と副交感神経だ。この二つの役割と、どのように自分たちの体の免疫力に作用をするのか説明します。
『自律神経って二つあるんですよ?知ってました?』
交感神経と副交感神経です!!
この2つのメカニズムと違いについて説明したいと思います!!
自律神経のメカニズムとは?
体調や病気、ストレスや免疫のキーマンである自律神経。
この自律神経には2種類あって、
活動するとき働いて興奮の体調を作るのが
『交感神経』
休むときに働いてリラックスの体調を作るのが
『副交感神経』
です!
『交感神経』は行動や運動の担当。
血管を収縮させ、血圧や心拍を上昇させ、食欲を抑制するのです。
『副交感神経』は、休息や食事の担当。
血管を拡張させ、血圧や心拍を低下させ、胃腸の働きを活発にしたりします。
例えば、血圧が上がり脈が速くなるのは、興奮して交感神経が優位になったからです。
その状態からリラックスして副交感神経が優位になると血圧が下がり始め、脈も穏やかになります。
心配事で食欲が衰えるのも交感神経が優位になって食欲の抑制が始まるからで、安心すると副交感神経が優位になって食欲はたちまち旺盛になるのです。
逆に、その時々の体調が、副交感神経や交感神経を優位に導くこともあります。
こうして、刻々と変わる状況に応じて、交感神経と副交感神経がモチベーションを発揮し、きっちりと役割分担をしている状態が自律神経のバランスがとれた状態です。
私たちが、体調が良いと感じるときは、交感神経、副交感神経のどちらかに偏ることなく、例えて言うなら、公園にあるシーソーのようなバランスで保たれているときなのです。
では、具体的に交感神経と副交感神経の違いって?
<自律神経の働き>
交感神経優位 副交感神経優
低い → 体温 ← 高い
上昇 → 血圧 ← 下降
浅い・速い → 呼吸 ← 深い・ゆったり
速い → 心拍 ← 遅い
悪い → 血行 ← 良い
副交感神経が優位だと免疫力が上がる
自律神経は、うまくバランスをとれている場合は体も調子が良い状態です。
しかし、『悩んだり、無理をしたり』と心身のストレスを受けることで、たちまち交感神経優位に大きく傾きます。
この、交感神経に大きく傾いた状態が『交感神経の緊張』で、交感神経の緊張が続くと精神的にイライラしやすくなり、肉体的には動悸がしたり、血圧の上昇や食欲の低下などが現れます。
交感神経の緊張がさらに長期にわたると、粘膜や組織に障害が起き、体調不良から後々は病気を発症することになります。
ですから、病気の大半は、この交感神経のが持続するうちに免疫力が下がって起きると考えて良いのです。
しかし、交感神経の緊張した後には、必ず『体がこのままではヤバいっ!何とかしなくちゃ!』と揺り返しの起きるようなっている。
それが、ストレスから自分を守ろうとする免疫反応です。
その、免疫反応が起きたときに優位になるのが副交感神経です。つまりは、『副交感神経が優位』になったときに免疫力が正しく働き、病気の予防や治癒に働くのです。
ただし、副交感神経が優位に立ちすぎると、『副交感神経の過剰反応』を起こし、それで起きる病気が”アレルギー”や”うつ病”です。
”自律神経のバランスを保つって大変ですね(笑)”
でも、自分が強いストレスを感じたとき、この自律神経のしくみについて知っているだけで少し安心できるし、
自分でうまく交感神経と副交感神経のバランスコントロールできれば『病気にならない!ストレスからうまく逃げれる』ようになるんですよね!!
まとめ
●ストレスを受けると交感神経が優位に傾いて病気になる。
●それを守ろうとして副交感神経が優位になって治癒する。
●副交感神経が優位に立ちすぎると、うつ病やアレルギーになってしまう。