ちょっとした、階段の上り下りですぐ息切れしたり、疲れやすく風邪を引きやすい。肌もくすんできて目の下にクマができやすいなどの症状がある方。それは貧血による症状かも!?
”めまいがしたり、頭がクラクラする、また理由もなく体がダルい!”などの症状は貧血の疑いがあります!!
貧血になる原因とは?
若い女性は生理時の出血過多が貧血の原因になっていることがほとんどです。血液は、全身を流れて体温を保ち、血液と一緒に酸素も運びます。
貧血の程度は、血液中のヘモグロビン値で測りますが、貧血だと血液濃度が薄いため、酸素を充分体内にいきわたらせることができません。
いわば、体内が酸素不足になる。酸欠状態が長く続くと、心臓にのも負担がかけ、心不全や心臓肥大などの重大な病気を引き起こします。
貧血はすぐに治療することとても重要です。また、子宮内膜症、子宮筋腫などが生理時の出血を増やしていることも。
さらに、胃潰瘍や痔による貧血も考えられる。
あなたの貧血度チェック
◎貧血を自覚したらすぐ検査をした方が良い!!
成人女性のヘモグロビンの正常値は、12g~16g/㎗です。
1回の生理で、ヘモグロビンが10g/㎗以下になる人もいます。
こうなってしまうと、ちょっとした階段の登り降りだけで息切れをしたり、頭がくらくらしたりしてしまいます。
あと、目の下にクマができたり、風邪もひきやすくなり、疲れやすくなる。このような症状を自覚したらすぐに専門医に診てもらいましょう。
貧血は、自分で気づかないことも多いので、生理の出血量が多かったり、息切れ、ふらつき、疲れ、風邪をひきやすい、肌のくすみ、乾燥などの症状が続いたら、血液検査で調べましょう!
子宮内膜症や子宮筋腫が原因で、貧血になっているのなら、手術が必要かどうか専門医に相談してみることです。
貧血を改善する方法
貧血は、『鉄分』(鉄剤サプリメントなど)を摂ることで改善することが出来ます。
鉄分が充分に体に行き渡り、貧血状態が改善すると、驚くほど体調が良くなり、息切れや体の疲れなども改善されます。
もし、子宮筋腫や子宮内膜症があった場合
子宮筋腫や子宮内膜症には、軽血量を少なくするために低用量ピルを処方することもあります。
漢方薬が有効な人もいます。
『タナゾ-ル』、『Gn-RHアナログ』などのホルモン剤で卵巣機能を低下させ、卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)量を抑える方法もあります。
エストロゲン量を抑え、生理を止めて子宮筋腫や子宮内膜症が進まないようにします。
ただし、リスクもある。
長期間使うと、骨量低下などの副作用がありますので、長く使える治療薬ではありません。
それに比べ、低用量ピルは作用は穏やかですが、数年~数十年と長期に使用できる。
専門医によく相談して貧血の原因を突き止めることが重要です。
もちろん、貧血を解消するために、日常生活のケアも大切です。
日常生活を見直し、貧血を改善する
貧血を治すためには、ビタミンBやビタミンCを補給することが大事!!
ビタミン群のひとつ葉酸の欠乏で、貧血になるケースもある。貧血とわかったらビタミンB群を補給しましょう。
また、鉄の欠乏による貧血の人は、鉄分の補給が必要だ。
鉄がビタミンと一緒に補給しないと吸収されないので、鉄と一緒にビタミンCを摂りましょう!
鉄は、体内でリサイクルされるミネラルなので、必要量だけ摂れば良い。
出血量が多い、食事で充分摂れないという人はサプリメントなどで補給しましょう。
ちなみに、1日に鉄分量を12mmgほど補給すれば充分です。
おすすめの鉄分を含んだ食べ物を摂る!
イラクサ、(ネトル)、パセリ、クレソン、ひじき、金針菜(乾物、中国産)などを摂ると良い
最近、花粉症ケアのハーブサプリメントとして注目されているイラクサ(ネトル)はとても鉄分の多いハーブ。
パセリやクレソンなども鉄分が豊富だ。
ミネラルを多く含んだ海藻。ひじきも鉄分補充にうってつけの食材です。
金針菜とは、中国産の乾物で茶色のわらびのような食材です。ほうれん草の20倍の鉄分を含んでいます。
まとめ
ちょっと、無理をして歩いたりするだけで、すぐ息切れしたり、疲れやすく風邪を引きやすい。
頭がくらくらしたり、肌もくすんできて、目の下にクマができやすいなどの症状がある方は貧血低下が原因の場合が多い。
こういう症状が長く続いたときは、早めに専門医に診てもらいましょう。
女性は、どうしても鉄分が不足しがちなので、サプリメントや鉄分の多い食材を普段から意識して食べましょう!!