生理痛、めまい、イライラ、立ちくらみ、月経前症候群、お腹の張りなどの女性特有の体調不良に悩んでいる方は低用量ピルを飲むことで改善できるかも?・・・。
低用量ピルってどんなもので飲んでも安心なの?
低用量ピルの成分とは?
女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)を含んだ飲み薬(錠剤)です。
1日1回1錠服用する。
ピルの働きについて
ピルを飲んでいる間は排卵を抑えられます。卵子が出てこないので、精子と出会わず妊娠はしません。たとえ受精しても、子宮内膜が厚くならないので、着床しにくくなります。
子宮頸管粘液(しきゅうかんねんえき)の粘り気が高くなり精子が子宮内に入りにくくなります。
低用量ピルの飲み方
毎日だいたい決まった時間に1日1錠欠かさず飲みます。3週間のピル服用の後、1週間の休薬期間、あるいはプラセボ(偽薬)期間があります。
その1週間で生理のような出血が起こります。
飲み始めはピルの種類によって、2種類あって、『DAY1スタート』は生理が始まった日から飲み始めます。
『Sandayスタート』は生理開始後、最初の日曜日からに飲み始めます。このタイプだと出血は土日に起きず、ウィークデーにすることができます。
もしも、飲み忘れたら・・・どうしたら良いの?
日本で発売されている低用ピルはホルモン量を抑えているため、何日も飲み忘れると排卵がおこる可能性が高くなります。
飲み忘れてから24時間未満なら気づいたときに飲み、翌日から通常通りに飲みます。
もし、24時間経っていたら、前日分と合わせて2錠一緒に飲みます。以降は通常通り飲めばOK!。
24時間以上経っていたら、服用を中止して次の生理から新しいシートの1錠めを飲み始めます。妊娠の可能性が出てきますので、他の避妊法をしましょう。
しかし、避妊目的ではなく、ホルモンバランスを整える目的で飲んでいる人は、飲み忘れた時点で2錠まとめて飲めば効果は持続します。
副作用が心配!大丈夫なの?
からだが慣れるまで、飲み始めて1~2週間は軽い吐き気、頭痛、ごく少量の不正出血などがあることもある。
でも、2~3カ月のみ続けていくうちに消えてしまうのがほとんど。命にかかわる副作用は10万人に1人以下です。
安心して飲んでください。ピルを飲んでいるからと言って太るという副作用もありません。
だれでも飲めるの?
高齢の喫煙者(喫煙は血管をボロボロにし血栓症や心筋梗塞を起こします)、乳がん、子宮体がん、血栓症、や心筋梗塞を起こしたことがある人服用できません。
低用量ピルを手に入れるにはどうすればよい?
日本では、薬局で直接購入はできません。専門医の処方箋(しょほうせん)が必要になります。
婦人科以外でも処方できますが、ピルを処方してもらいながら、定期的に検診を受けて相談しながら飲んでいくには、婦人科がおすすめです!!
ピルはふたつのホルモンを含む安全な薬です!!
現代の女性の健康を支える薬でもあるのです。
ピルを飲んで、ホルモンコントロールするのは不自然という人もいますが、そもそも現代女性の生活自体、からだにとって不自然な状態です。
昔と比べ、初潮が早くなったのに、妊娠、出産の回数は減りました。地球上のほかの生物は、閉経後すぐに寿命がくるのに、ヒトは閉経を迎えてなお30年以上
も長生きする生活になったのです。
環境は変化し、社会進出する女性が増え、かつて味わったことのないストレスを受けています。
こうした変化によるトラブル、不快症状、病気を訴える女性たちが増えています。
大げさではなく、私たちは人間の歴史上はじめての道をこれから歩もうとしています。
低用量ピルで女性ホルモンを上手にコントロールして、生き生きとした生活を送ることは知恵のある現代女性としてかえって自然なことではないでしょうか?
引用 著書『女性ホルモン塾』(キレイな「からだ・心・肌」)対馬ルリ子・吉川千明 より
◎ピルって、避妊用に使用するだけの物って思っていましたが、女性特有の体調不良(生理痛、めまい、イライラ、立ちくらみ、月経前症候群、お腹の張り)などの緩和にも使用されているんですね。
怖がらずに、上手に利用すれば、いつも生き生きとしたライフワークを送れるのではないでしょうか!!