悩み
・美容院でヘアカラーをしても白髪が染まらない…。
・市販の白髪染めをしても根元の白髪の部分だけが浮いて見える、ピカピカ光る…。
・いつも白髪染めをすると髪全体が暗くなってしまう…。
・白髪染めでも髪全体を明るく染めたい…。
・市販の白髪染めでセルフでも明るく染まる白髪染めのレシピが知りたい…。
こんな悩みをすべて解決します。
結論から先に言ってしまうと、根元の白髪もしっかり染めて髪全体を明るくしたいなら
「白髪が多い部分(新生毛)は暗めの色で染める!すでに染まっている既染部(毛先)は1番明るい色で染める!」が正解です。
すなわち、白髪の多い部分と白髪の少ない部分のカラー剤を使い分けて染めるということになります。
その理由は、新しく生えてきた新生毛(白髪の部分)は染まりにくく既染部(すでに染まっている部分)は染まりやすい、色が入りやすいからです。
例えば、こんな経験はありませんか?
市販の白髪染めや美容院で明るめの白髪染めを選んで染めたらと根元の白髪が浮いてしまうピカピカ光ってしまった・・・
市販の白髪染めや美容院で根元をしっかり染めたいから少し暗めで染めたら髪全体が暗く染まってしまった・・・
明るめの白髪染めを選ぶと、毛先は、確かに明るめに染まりますが肝心な白髪の部分だけ染まりが浅く浮いてしまいピカピカ光ってしまうという結果になります。
例えばこんな感じです。
毛先より根元の方が若干ですが少し明るいのがわかると思います。
より自然に明るく染める上げるには根元を毛先より暗めで染めて毛先にいくにつれて明るくなるようにグラデーションをつけたほうがベストだと思います。
また、暗めの白髪染めで染めると根元の白髪はしっかり染まりますが毛先にも色がしっかり入ってしまうためさらに仕上がりが暗くなってしまいます。
なので、白髪染めで髪全体を明るく染めるなら「染まりにくい白髪の部分には暗めの色を、色が入りやすい既染部(毛先)には明るい色」で染めましょう♪
そこで今回は、白髪染めミルボン|オルディーブボーテを使って根元の白髪はしっかり染めつつ、髪全体を明るく染める方法をレシピ付きでご紹介します。
もちろん、セルフでもできるようにやり方まで説明しているので安心してください。
※ 白髪染め「ミルボン|オルディーブボーテ」は通販サイトなど購入することができます。
下記に商品リンクを貼っているので参考までにどうぞ。
この記事を書いている僕は、美容師歴30年。
ヘアカラー・白髪染めにおいては百戦錬磨のベテランです。
初心者の方でも簡単にできるレシピなのでそのまま活用して頂ければ白髪染めでも確実に明るく染めることができます。
本記事を読むことでどんな白髪染めを使っても、気になる白髪を明るく自然に染めるスキルを身につけることができます。
セルフカラーを極めることによって低コスト(1回あたり700円~1000円程度)できるので美容院に行く回数も減りコスパ最高です♪
こんな人におすすめ
- 白髪染めで自然に明るくしたい人
- 市販の白髪染めで明るくならない人
- 市販の白髪染めや美容院で白髪染めをしても白髪が染まらない人
- サロン級の仕上がりを低コストで手に入れたい人
- 美容院に行く回数を減らしたい人
- 白髪染めが苦手な美容師さん。
そもそもミルボン|オルディーブボーテってどんな白髪染め?
白髪染め【ミルボン|オルディーブ・ボーテ】の特徴は、白髪をしっかり染めることができるカラー剤になります。
【容量】80g
色は、18色を展開しています。
1剤とOXY6%を1:1の割合で調合して使用します。
明るさの上限は9レベルまで。
その理由は、10レベル以上なると白髪が染まらないからです。
5レベルが自然な黒髪に近い色になり、6レベルから上にいくにしたがって明るく仕上がります。
ただし、白髪の量によっては仕上がりの明るさが変わってきます。
白髪が多い人ほど明るい仕上がりになり白髪が少ない人は単品で染めると暗く仕上がる場合もあるので注意!
また、同じレベルであっても色味によって仕上がりの明るさが変わるのでご理解ください。
例えば、できるだけ明るい仕上がりにしたいという方は『ゴールドブラウン』しっとり落ちついたブラウン系にしたい方は『ベージュブラウン』や『シフォンベージュ』などがおすすめです。
カラー剤の長さによるおおよその使用量
ショートヘア 75g
セミロング 100~120g
ロングヘア 120~150g
ここからはミルボン|オルディーブ・ボーテを使って『白髪染めの基本的なやり方・手順』
『白髪染めで明るく染める方法』『染まりにくい白髪でも確実に明るく染めるレシピ』を紹介します。
ミルボン|オルディーブ・ボーテで白髪染めする基本的なやり方・手順
手順1 ブロッキング
セルフでする場合は初めにブロッキングをしておくと塗布漏れや塗り忘れがありません。
ショートヘアの場合は、とくにブロッキングをする必要はありません。
手順2
フェイスライン(顔の周り)から塗布しブロッキングした部分にカラー剤を塗布します。
手順3
フロントサイド頭頂部のほうから下に順にスライス幅を1.5センチほど取り白髪の部分に塗布していきます。
サイドが終わればバックの根元部を頭頂部から順に下へカラー剤を塗布していきます
手順4
根元が全部塗布出来たら、毛先を塗布していきましょう。
手順5
上から軽くラップをかけ自然放置で20分ほど自然放置します。
※この時ラップを頭皮にぴったり引っ付ける必要はありません。軽ーくふわっとかぶせる程度でOK!
手順6
20分経ったらラップをはずしさらに5分ほど自然放置。
5分経ったら、櫛などで根元のカラー剤を軽くとり白髪の部分にちゃんと色が入っているかチェックします。
手順7
根元がしっかり染まっていれば軽く乳化して、あとはシャンプーするだけです。
【乳化】とは、ヘアカラーをした髪に少しお湯を含ませ、指の腹で地肌を円を描くように全体に軽く揉むようにします。軽くシャンプー擦る感じです。
この乳化をすることで、地肌についたカラー剤が良く落とし色もちがよくなります。
オルディーブボーテの使い方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事に画像付きでご紹介しています。
参考記事
» 【白髪染め】ミルボンオルディーブボーテの使い方を美容師が解説!
ってことで、門外不出の白髪染めレシピを教えちゃいます!
この方法を使えばどんな白髪も明るく染め上げることが可能です!!
6名のモデルケースを画像付きでご紹介しています。
美容師おすすめ|明るい白髪染めレシピ!市販で購入セルフカラー!
今回は、ミルボン|オルディーブボーテのベージュブラウンを使ってレシピを公開します。
色味が違ってもレシピの調合比は一緒なのでご自分のお好きな色を選んでやってみてください。
1:白髪が生え際やこめかみに多い場合の白髪染めレシピ
普通毛で白髪が染まりにくい髪質
【使用するカラー剤】
・b5-BB (ベージュブラウン)
・b9-BB(ベージュブラウン)
カラーカップを2つ用意して①と②を作る。
①用と②用のハケも2本用意。
レシピ
①b5-BB (約10~15g)+OXY 2剤 6%(10~15㏄)
②b9-BB(約70g)+OXY 2剤 6%(70㏄)
カラーカップに①と②種類作る
手順1:『もみあげ、こめかみ、フロント』など顔周りの白髪が多い部分や表面の白髪が多い部分だけに①の薬剤を塗布していきます。
(白髪が出ている部分2㎝なら2.5㎝少し塗布する部分を多めに。塗布量もたっぷりめにしてください!)
手順2:塗り終わったら②の薬剤を先ほど塗布した①の上から重ね塗りしてそれ以外の根元全体に塗布していきます。
※ この時、必ず①で塗布した上から重ね塗りすることを忘れないように!
手順3:根元全体が塗り終わったら②の残液を毛先全体に塗布しましょう。
手順4:塗り終わったら、軽ーくふんわりとラップを巻いて約20分放置(自然放置)
白髪染めは酸化染料なので酸素に触れることによって発色します。
なので、通常はラップはしてもしなくても良いですが、暖房などの空調によって薬剤が乾燥しそうであればラップをした方が良いです。
髪質がカラー剤を弾きやすい、カラー剤が馴染みにくいという方はもラップは必須。
(この時、ラップを出来るだけ頭皮に密着させること!)
手順5:ラップを外してさらに5分自然放置。
手順6:カラーチェック。(指先で根元の薬剤をこそぐと色が入っているかわかります)
根元の白髪が染まっていたら髪全体をお湯で湿らし軽く乳化してからシャンプーをしましょう。
少し染まりが浅い場合は、さらにプラス5分ラップを外した状態で自然放置。
※コーミングは不要です。
【乳化】とは、ヘアカラーをした髪に少しお湯を含ませ、指の腹で地肌を円を描くように全体に軽く揉むようにします。軽くシャンプー擦る感じです。
この乳化をすることで、地肌に付いたカラー剤が良く取れ、色もちがよくなります。
2:髪質が細くて柔らかい人向け明るい白髪染めレシピ
普通毛で比較的染まりやすい髪質【使用するカラー剤】
【使用するカラー剤】
・b7-BB (ベージュブラウン)
・b9-BB(ベージュブラウン)
カラーカップを1つだけ用意して①を作る。
レシピ
①b7-BB (約40g)+b9-BB(約35g)+OXY 2剤 6%(75㏄)
手順1:『もみあげ、こめかみ、フロント』など顔周りの白髪が多い部分を先に塗布して根元全体に①の薬剤を塗布していきます。根元から毛先までワンタッチで塗布してもOK!ですが極力毛先に負担をかけないためにも先に根元だけを塗布してください。
手順2:塗り終わったら①の残液をそれ以外の毛先に塗布していきます。
手順3:根元全体が塗り終わったら軽くラップをして自然放置約20分。
手順4:ラップを外してさらに約5分自然放置。
手順5:ラップを外してさらに5分自然放置。
手順6:カラーチェック。(指先で根元の薬剤をこそぐと色が入っているかわかります)
根元の白髪が染まっていたら髪全体をお湯で湿らし軽く乳化してからシャンプーをしましょう。
少し染まりが浅い場合は、さらにプラス5分ラップを外した状態で自然放置。
※コーミングは不要です。
3:おしゃれ染めと白髪染め混ぜて極力明るい白髪染めレシピ
普通毛で比較的染まりやすい髪質【使用するカラー剤】
・13‐10 (アッシュ )オルディーブ(おしゃれ染め)
・b9-BB(ベージュブラウン)
・b5-BB(ベージュブラウン)
カラーカップを1つだけ用意して①を作る。
レシピ
①13‐10(35g)+b9-BB(約35g)+b5-BB(約10g)OXY 2剤 6%(80㏄)
手順1:『もみあげ、こめかみ、フロント』など顔周りの根元から①塗布していき根元全体を塗布します。
根元から毛先までワンタッチで塗布してもOKですが極力毛先に負担をかけないためにも先に根元だけを塗布してください。
手順2:根元全体が塗り終わったら①の残液を毛先全体に塗布していきます。軽くラップをして自然放置約20分。
手順3:全体が塗布出来たら、軽くラップをして約20分自然放置。
手順4:ラップを外してさらに約5分自然放置。
手順5:カラーチェック。(指先で根元の薬剤をこそぐと色が入っているかわかります)
根元の白髪が染まっていたら髪全体をお湯で湿らし軽く乳化してからシャンプーをしましょう。
少し染まりが浅い場合は、さらにプラス5分ラップを外した状態で自然放置。
※コーミングは不要です
4:髪が多くて硬く市販の白髪染めや美容院の白髪染めで白髪染まらない人向け白髪染めレシピ
【使用するカラー剤】
・b9-BB(ベージュブラウン)
・b5-BB (ベージュブラウン)
レシピ
①根元 1剤b9-BB( 35g)+b5-BB (35g)+OXY 2剤 6%(60㏄)
②毛先 1剤 b9-BB (20~25g)+OXY 2剤 6% (20~25㏄)
手順1:調合したら①で先にフロント部分の根元から順に全体に塗布していきます。
手順2:根元が全体に塗れたら今度は②で毛先を塗布して下さい。
手順3:軽くラップをして約20分ほど自然放置。
手順4:ラップを外してさらに5分自然放置。
手順5:カラーチェック。
根元の白髪が染まっていたら髪全体をお湯で湿らし軽く乳化してからシャンプーをしましょう。
少し染まりが浅い場合は、さらにプラス5分ラップを外した状態で自然放置。
※コーミングは不要です。
上の調合で染めてみて仕上がりが少し暗い場合は、次回b5‐BBの量を少なめにすると良いかと思います。
(例)
【ショートヘアの場合】
レシピ
調合の仕方
①根元 b-9BB (45g)+b-5BB(25g)+2剤 6%(70㏄)
②毛先 b-9BB (20g~25g)+2剤 6%(20cc~25cc)
5:濡れた状態の髪で明るく染める白髪染めレシピ
髪が太く硬い。白髪が染まりにくい髪質
【使用するカラー剤】
・b9-BB(ベージュブラウン)
・b5-BB (ベージュブラウン)
カラーカップを2つ用意して①と②を作る。
①用と②用のハケも2本用意。
レシピ
①根元 b9-BB( 40 g)+b5-BB (20 g)+OXY 2剤 6%(60㏄)
②毛先 1剤 b9-BB (20~25g)+OXY 2剤 6% (20~25㏄)
手順1:①ファイスライン根元、頭頂部から順に両サイド、バックというような流れで根元全体に塗布していきます。
手順2:根元が全体に塗れたら②で毛先を塗布して下さい。
手順3:軽くラップをして約20分ほど自然放置。
手順4:ラップを外してさらに5分自然放置。
手順5:カラーチェック。
根元の白髪が染まっていたら髪全体をお湯で湿らし軽く乳化してからシャンプーをしましょう。
少し染まりが浅い場合は、さらにプラス5分ラップを外した状態で自然放置。
※コーミングは不要です。
6:白髪染め単品で明るくする白髪染めレシピ
髪が細く白髪が染まりやすい髪質
【使用するカラー剤】
・b9-BB(ベージュブラウン)
カラーカップを1つ用意して①だけ作る。
レシピ
①根元 b9-BB( 40 g)+b5-BB (20 g)+OXY 2剤 6%(60㏄)
手順1:①ファイスライン根元、頭頂部から順に両サイド、バックというような流れで根元全体に塗布していきます。
手順2:根元が全体に塗れたら①の残液で毛先を塗布して下さい。
手順3:軽くラップをして約20分ほど自然放置。
手順4:ラップを外してさらに5分自然放置。
手順5:カラーチェック。
根元の白髪が染まっていたら髪全体をお湯で湿らし軽く乳化してからシャンプーをしましょう。
少し染まりが浅い場合は、さらにプラス5分ラップを外した状態で自然放置。
※コーミングは不要です。
髪が細く柔らかい人は、9レベルでも染まりますがやや根元が少し毛先より明るくないやすいので注意!!
最後に綺麗に染まった色を少しでも長持ちさせるために必要なこと
白髪染めしている人は、弱酸性のアミノ酸系のカラーケアシャンプーを使うこと。
なぜなら、白髪染めで染まりにくい方のほとんどは、色落ちも早いという傾向があるからです。
なので、せっかく綺麗に染まったカラーを少しでも長持ちさせるためには弱酸性のアミノ酸系のカラーケアシャンプーを使いましょう!
毎日使うシャンプーを変えるだけで、使ったその日から手触りが良くなり艶感はもちろんのこと 色持ち、色落ちが長くキープできるようになります。
まとめ
白髪染めを単色でするとどうしても暗くなりがちですが、根元と毛先のカラー剤を分けて白髪染めをすることで根元の白髪はしっかり染まり髪全体を明るくきれいに染めることができます。
やることは、白髪ある部分だけにb5-BBを塗布してから、あとはその上からb9-BBを全体染めするだけ!!初心者の方でも簡単にできます。
同じ調合方法であれば、色味も変更可能なのでお好みのお色を選んでくださいね。
■ 明るく染まる白髪染めレシピで使用したミルボン|オルディーブボーテのカラー剤はこちら
※ amazonの商品リンクからの購入は美容院専用アカウントが必要なので、rakutenまたはyahoo!ショッピングの商品リンクからご購入ください。
■ あと、必ず2剤も一緒に購入してくださいね。1剤だけ買っても染まりません。
余ってしまった2剤はそのまま保存可能です。
次回からは、1剤だけの購入だけで済むのでトータル的にコスパも良いと思います。
1度染めた後は、1か月後から1か月半くらいでリタッチカラーをしてください。(根元のみ)
b5-BB(ベージュブラウン)b9-BB(ベージュブラウン)2本購入された方は、ショートヘアのリタッチならば、1剤を購入しなくても残っているカラー剤でギリいけるのではないかと思います。
b8-BB、b8-CBG、b9-BB、b9-CBGなど単品で購入された方は、残っている分では足りないと思うので、再度1剤のみを購入してください。
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